TKA基本アプローチ一覧
- 2019.08.12
- TKA
TKAの基本アプローチ
前回まででTKAのインプラントの種類とその動きを紹介しました。
今回はTKAの侵入部位についての総論として、3つの基本アプローチを紹介したいと思います。
侵入方法という意味ではいくつも種類がるのですが、THA(BHA)と同様に基本アプローチを把握することが大切になってきます。
TKAのオペは大きく分けて3種類+1
TKAの侵襲方法は基本となっているアプローチ法が大きく分けて3種類+1あります。
内側からのアプローチが3種類、外側からのアプローチが1種類です。
TKAの適応のほとんどを占める膝OAは内反型が多いので、アプローチも内側からのアプローチが充実しています。
・Medial Parapatellar Approach
・Midvastus Approach
・Subvastus Approach
内側の基本アプローチは上の3つです。
外側からのアプローチは、
・Lateral Parapatellar Approach
外側の基本アプローチはこのひとつです。
手術体位は全て仰臥位となります。
画像でまとめてみます。
内側系アプローチと外側系アプローチに分けられる
また、それぞれの読み方は、
・Medial Parapatellar Approach
(メディアル パラパテラ アプローチ)
・Midvastus Approach
(ミッドバスタス アプローチ)
・Subvastus Approach
(サブバスタス アプローチ)
・Lateral Parapatellar Approach
(ラテラル パラパテラ アプローチ)
となります。
それぞれの侵入部位の一覧は以下の通りです。
内側系アプローチは内側広筋をどう展開していくかで分けられる
股関節の術式に比べてシンプルですね。
もちろん、執刀医によって皮切はどれくらいとか、切開する筋をどの程度にしているか、など様々な細かな違いがあります。また、切開した筋をどのように縫合するかなども細かい事を言うと執刀医によって異なります。
そのため患者さんのオペ内容を全て把握するには執刀医本人に直接尋ねるのがベストです。
しかし執刀医に直接尋ねるのはなかなか難しいのが現状かと思われます。ましてや執刀した医師は別の病院、なんてことも多いですよね。
そのためまずはこの3種類基本アプローチがあるということを把握しましょう。
術式をひとつずつ紹介していく前に総論という形で紹介しました。
執刀医によって細かな点は異なりますが、大きくは異なりません。
次回は各アプローチの術式をひとつずつ説明していきます。
また、TKAではアプローチの他に骨切り方法に対してもいくつか種類があり、アプローチと併せて把握することが非常に大切になってきます。
各基本アプローチを紹介した後に骨切りに関しては紹介していきますね。
(Medial Parepatellar Approachとは)次の記事⇛
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