各アプローチまとめ

各アプローチまとめ

各アプローのチまとめ

さてここまでTHA・BHAにおける5種類+1のアプローチの詳細を説明してきました。今回は各アプローチの特徴をまとめてみます。

DAA:前方アプローチ Direct Anterior Approach

ALS:前側方アプローチ Anterior Lateral Supine

※OCM:前側方アプローチ Orthopädische Chirugie München(ALA類似)

DLA:外側アプローチ Direct Lateral Approach

PLA:後側方アプローチ Posterior Lateral Approach

PA:後方アプローチ Posterior Approach

 

基本的にはDAA・ALS・DLA・PLA・PAの5種類を把握していれば問題ありません。各術式の詳細はそれぞれの記事を参照して下さい。

 

脱臼肢位まとめ

さて、まずはそれぞれの脱臼肢位をまとめてみました。DLAを除けば2種類です。

まとめ・脱臼肢位

DLAの脱臼肢位は日常生活における禁忌肢位ではありません。理由はインプラントのインピンジメントが起こりにくい肢位だからですね。

リハビリ業務や患者さんの日常生活における脱臼の説明は「脱臼の原因」で記事にしていますのでご確認下さい。インピンジメントについても書いてあります。

 

皮切の長さまとめ

次に皮切の長さでまとめてみました。

まとめ・皮切長

皮切長とは表面から見える術創部であり、切開する筋の長さのことではではない

これは執刀医によって異なりますので一概には言えませんが、おおよそ上の表のような傾向があると把握しておきましょう。また術中に皮切を延長することもあります。

皮切の長さと筋切開の長さは比例する訳ではありませんが、皮切の長さ ≒ 筋切開の長さ と考えておいて問題ありません。

 

インプラント設置まとめ

最後にインプラント設置や脱臼率などを簡単に表にしました。

まとめ・インプラント設置

こうして表にしてみると外側系が無難に見えますがそんな事もないという事はDLAの記事で把握していますよね。まだ知らないという人は「外側アプローチ(DLA)」を読んでみて下さい。

 

結局どのアプローチが良いの?

各アプローチの記事を読まれた方はお分かりかと思いますが、どのアプローチが良いのかは執刀医のスキルや患者さんの身体状態で変わってきます。

各術式でメリットとデメリットが異なりますので、患者さんの年齢や予想される術後の活動量などを考慮して術式は選ばれます。どの術式がどのようなメリットがあり、どのようなリスクあるか把握することが大切です。

各アプローチの詳細の把握し、患者さんの状態を把握した上で、総合的に判断されたアプローチが最も良いアプローチです。

 

ここまで読んで来てくれた方々は結構THAについてある程度詳しくなっていると思います。特に病院勤務の理学療法士や作業療法士のセラピストの方々で読んでくれている方、ご自身の業務に活用できるならとても嬉しいです。

 

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